健康診断でバリウムを飲んだ。
今年度30歳になるというので、胃のX線検査が「希望者のみ」
受けられるようになった。
オトナの検査である。


まずは発泡剤を飲まされ、しゅわしゅわーと泡がのどを通るのがわかる。
そのまま少し時間が空いて、半分開いた筒のような装置に案内された。
そこに立ってバリウムを飲むと
「はい、回れ右して」「倒れるからねー」
私が筒に顔をつけると筒が倒れていく。
そのままうつぶせに寝転がる形になり、「はい、ぐるっと回って」とか
そういう指示をたくさんされ、私はくるくる回ったり斜めで止まったり、
筒も立ったり倒れたり。
なんだかアトラクションみたいで面白かった。

そのあとバリウムが腹に入った状態のまま仕事をしたが、
下剤のせいでトイレは近いし腹は痛いしではかどらず。
でも、夕方になってもちゃんとバリウムが出尽くしたように思えないのに、
下剤効果はやんでしまった。
平穏。・・・・・。
いや、やばいよな。と思い、帰り道でコーラックを購入。
夜に飲んでやる。

家に帰って母に言うと
「あんた、バリウム飲んだらすぐ牛乳のむんやで。常識よ」と
怒られ、「っていうか職場なんだけど」と思わず憤りつつ、
まだ間に合うだろうと牛乳を飲む。
そのあと彼氏に電話したら
「あれ、石膏やで。固まるで。腸を切りとらなあかんで」
と、過剰な脅しをかけられ、
ますますコーラックを飲む決意を固めた私だったが、


牛乳を飲んだおかげか、あっさり夜のうちにカタがついた。良かった。
しかし恐るべし牛乳。